BYD急落・テンセント罰金・日本政府の権限・本能寺

4月29日(木)の香港市場は、これまでに続き大きな動きのない一日でした。

 ・ ハンセン指数 29,303.26          +0.80%
 ・ ハンセンテック指数 8,500.13 ▼0.38%

今日から5月5日まで、大陸からの投資資金「北水」がストップです。

「北水」も功罪両面あって、前向きな投資需要が増えたり買い支えが入る良い面もあれば、加熱感の抑制を狙った資金引き上げの場面もあります。「北水」が流入超過か、金額規模はどの程度かは、毎日チェックしています。

 

所有銘柄では BYDエレクトロニックが▼12%と急落しました。1Qの決算が市場予測をミスしたようです。親会社のBYDも決算発表を受けて▼3.2%と売られています。アリババが投げ売られたときに、より大きく売られた阿里健康みたいなものでしょうか。

大きなポジションを持っている訳でもないので静観予定ですが、さらに下げるようなら追加で買うことも考えます。

とにかくここはボラが大きく、正直手を出さなければよかった気もしますが、もうしばらくお付き合いする予定です。業績は悪くないので。

 

BYDは中国でのEV先駆者ですが、中国はアメリカ以上にEV市場がレッドオーシャンに見えます。競争の激化は利益を押し下げ、やがて倒産や吸収による淘汰が進み、生き残った企業が覇者として君臨するのでしょう。

純粋な競争だけでも先が読めない上に、政府の産業政策の手も入ってくるため、投資先としてかなり難易度が高い分野に思います。

 

テンセントも独禁法違反の罰金として、少なくとも100億元を払うそうです。

アリババが187億元だったので、それよりは少ないのでは?と言われています。

株価への影響はアリババ同様無さそうで、既に株価に織り込み済のように思います。

経営へのダメージもそれほど大きくなさそうです。100億元としても、営業キャッシュフローの5%程度です。何なんでしょうこの会社、強過ぎ。

 

新型コロナで何とか抜け道を考えて酒を出す店、飲む客がいるのを見ると もやもやしますが、人間なんてそんなもんでしょうね。行動を縛るには刑事罰込みの対策する必要がありますが、政府に権限はありません。弱々です。これが戦後体制ですね。

これから激烈に死者数が増えれば、もっと政府が仕切れるように権限を持たねば、というシナリオもあるかもしれませんが、その前に大多数の日本人は自ら行動制限するので、そこそこの被害で収まるのでしょう。

国民性って、下手したら何千年経っても変わらないのかもしれません。そもそも何千年も歴史が継続しているだけで珍しいことで、御の字ですが。

 

 

明日もいい日になりますよう。