香港の新型コロナ対策と「夜の街」

2020年12月26日時点での、香港の新型コロナ対策はこんな感じです。

在香港日本国総領事館より)

 

・ レストラン等飲食店:午後6時~午前5時の店内飲食禁止。1卓2名まで。バー、ナイトクラブは営業停止。
・ ジム、エステ・ネイルサロン、マッサージ店、運動施設、ボーリングやビリヤード等のアミューズメント施設、映画館等のエンターテイメント施設、カラオケ、麻雀、ゲームセンター、プール、サウナ、パーティールーム:営業停止。
・ マスク着用義務:屋内外公共場所、交通機関
・ 集団制限:公共の場所で2人まで

・ 幼稚園、小・中学校の対面授業停止

・ 香港、英国間の旅客機のフライト停止

・ 公務員の在宅勤務、民間企業への在宅勤務奨励

・ 香港居留民のみ入境可、入境後は検査結果が陰性でも指定ホテルに21日間滞在。

  英国での変異種の確認を受けて、検疫期間を28日間まで延長の可能性。

 

ネパールからのウイルスがダンスクラブ経由で拡散して始まった第三波は、ここ数日の新規患者数からピークを打ったようです。

 

クリスマスの夜に、ビクトリアハーバー沿いをランニングに行ったのですが、人出がいっぱいで走ることができず、途中で引き返しました。

それだけ人が集まっていても、上のような場所さえ制限を掛ければ新型コロナは抑制できるのですね。

 

コロナ禍の行動制限に関連して前々から気になっていたのが、香港で有名な風俗である「ピンポン」です。日本でも「夜の街」という表現で、風俗店は感染源の一つとみられています。

より厳しい規制を実施している香港で、風俗店をどう扱われているのでしょうか。

 

その前に「ピンポン」とは何かを解説します。

香港にはいくつか風俗専門のビルがあります。中はワンルームマンションのようになっていて、部屋には女性が住んでいます。(観光ビザでの不法就労が多い)

客はビルにふらっと入って、それぞれの部屋の「ピンポン」を鳴らし、中から出てきた女性を見て部屋に入るかを決めます。

 

なぜ私が知っているかですが、駐在して初めて出社日の夜の歓迎会後に、観光地のように案内されたためです。ある意味香港の名物なので、興味がありそうな出張者が来ればそうしたビルを案内して、「ピンポン」を鳴らして女性が出てくるところまでを実演してました。(その後は入らずに退散)

 

で、今日ビルに取材(?)に行ってきました。

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いかにもな電飾ですw

 

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ドアでサービス内容をアピールします。

真ん中にはJudyさんが居ます。(どこの国の人?)

右の部屋はきっちりと張り紙を並べていて、何かの意思を感じます。

 

とにかく、ピンポンは営業中で、お客も何人か中を彷徨っていました。(感染は怖くないのでしょうか)私は写真を撮って退出しました。(感染が怖い)

防疫に厳しい香港でもこうした店が規制されていない辺りに、複雑な背景を感じます。まあ、そういうことなんでしょう。

なお香港でこうした風俗店は合法ですが、不法滞在者が多いためときどき一斉摘発されています。微妙なバランスの上に成り立っているビジネスです。

 

以上、現場からでした!