爆破予告の香港を歩く

5/1はメーデーでお休みです。

デモ隊が事前に、各地での抗議活動や爆発物の設置を予告して剣呑な雰囲気でしたが、様子見で街を歩いてみました。

 

尖沙咀から彌敦道を北に、深水埗へ歩きました。

尖沙咀は、日本で例えると新宿のイメージです。香港で一番賑わっており、ペニンシュラ、ハイアット、シェラトンといった高級ホテルに、ジャンル、グレードを問わず無数にあるレストラン、ショッピングモールがひしめいています。

九龍側で働く駐在員は、おおよそこのエリアで飲んでいます。

 

しばらく進むと佐敦です。B級グルメのレストランが多いことが特徴です。広東語の学校がこの地区にあり、授業が終わるとローカルの雲吞麺屋に行ったりします。

彌敦道沿いに警察署があり、昨年は何度もデモ隊が詰めかけていました。この日は特に何もなさそうでした。

 

警戒して常駐する警察車両

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油麻地まで歩いても人が多いです。香港では何日も新規患者が発生しなかったり、見つかったとしても海外からの帰国者です。香港内でのウイルス感染はほとんどなくなっています。市民はマスクはするものの、人混みを恐れる感覚はないようです。

 

歩道橋で過ごす家政婦達(フィリピン、インドネシア人)

休日は住み込みで勤める家から外に出て、友人と日中を過ごします。

集会禁止令はどうなったのでしょうか...

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なお油麻地には、大きな文房具屋「中南文具広場」があります。便利です。

 

旺角は、若者の街で渋谷なイメージです。(私は渋谷に詳しくないですが...)

若者でない私は、ここにはハイキング用品を買いに来る用事しかありません。かなりの人出でした。

 

太子は、昨年8/31に警察の暴力でデモ隊が亡くなったという物語(?)ができたことで抗議活動の聖地の一つとなりました。本当は誰も亡くなっていないようです。ボコられはしましたが。

8/31は警察が妙にやる気を出して、デモ隊をバッシバシにしばいていたのをテレビで見ていました。それでもデモ隊の暴力(投石、火炎瓶、破壊行動)の方が酷かったのですが、時間が経つにつれそうした事実を覆そうとする勢力が現われてきて、情報戦はどこまでも続きそうです。

 

深水埗に着くと、恐ろしい人出でした。

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ここは日本ですと秋葉原になります。スマホと関連商品、SIM、電気製品がごちゃごちゃと売られています。

目当てのビル「黄金電脳商場」に入ると、任天堂Switch目当ての人でぎっしりでした。

 

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目当ての店に行くと、そこも多くの客がSwitchソフトを買っていました。おっちゃんは同時に3つくらい注文を聞いて要領よく捌いていました。(なお私は日本円のアップルカードを買いに来たのでした)

 

結局この日は大きな抗議活動はありませんでした。各所で警察が配備され、未然に防ごうとしていたのがよかったのでしょうか。

デモに関しては、昨年の12月~1月で一旦活動終了したころで、流れが切れた影響があるのでは?と見ています。もう少し様子を見て分析して行きたいです。

 

世界に先んじて新型ウイルスを制したこともあり、街には活気が戻ってきました。あと一か月で大陸との行き来も自由になるでしょうから、香港の復活は意外と早いのかもしれません。