言うまでもなくいい年をしたおっさんである私、このTweetに感じるものがありました。
老害っぽいことを言いますが、今の20歳前後の子たちはずっと「お客様」として扱われてきたんだなぁというのを時折感じます。少子化で学校が(とくに私立は)手厚くサポートしてくれるので、なんでも聞けば答えてもらえるものだと思っているし、相手の時間を奪うことに躊躇がない子も多いな、と。
— えとみほ (@etomiho) 2020年4月5日
日本の20歳前後の人と接する機会がないのですが、言わんとするところは分かります。自分の子供を見ていても、学校、幼稚園、塾、習い事、どこに行ってもとても大事にしてもらえます。20~30年前までは、もう少し雑に扱われていた気がするのですが、今はとても丁寧です。
社会が成熟するに伴い、気配りが細部まで行き届くようになりました。豊かで優しい人の集団は、子供を優しく育てます。
その割に社会には不満で満ちているようにも見えます。Twitterに吐き出される不平不満を目にすると、現代の不幸度は史上最高値なのか感じさせますが、これは錯覚でしょう。食うに困る状態では思いつかない不幸に、豊かな私たちは気付いてしまう。
そうして優しく育てられた子供たちは、社会に入るや否やサービスをする側に回らされます。このギャップは残酷です。その一場面が、上のようなTweetの基になったのかもしれません。
最近は「パワハラ」「ブラック」といった用語を使って、快適に働ける環境が整備されつつあります。「お客様」として育った人が「お客様」として働き続けられる可能性が広がってきました。昔のように先輩は叱ってくれませんし、上司は仕事を無茶ぶりしません。
こうした環境では、言われたことだけをする受動的な人と、やる気を出して自分にできることを探す能動的な人で、大きな差が生まれます。先々には、受動的な人が能動的な人に使われるようになるのでしょう。
私はどちらのタイプも否定はしませんが、自分の子供は能動的な人に育って欲しいです。そのためには、若い時から苦労することが必要だと考えています。
「苦労は買ってでもしろ」と昔から言われますけども、今の日本では冗談抜きでお金を払ってでも「十把一絡げに雑に扱われる経験」を子どもにさせた方がいいのかなと。普通にしてたらそんな経験をしないまま社会に出る子も多いと思うので。
— えとみほ (@etomiho) 2020年4月5日
子供が通っている英語の塾は、先生(お婆さん)が異様に厳しいです。生徒に「役に立たない奴は意味ないよ!」と言い放ち、雑に扱ってくれます。これがとてもいい経験です。その裏には大きな愛があるので、安心してお任せできます。
社会が"ぬるく"なる流れは変わらないでしょうから、身内にはその欠点を喰らわないように導いてあげればと思います。
■売買日誌
購入 TCL Electronics (1070) @3.25
追加購入になります。以前にこのように書きました。
『世界2位の中国テレビメーカーです。売上も利益も伸びていて、配当もそれなりに出してくれます。グロースとしても高配当としても有用な銘柄です』
19/12決算で税前利益は倍増したにもかかわらずコロナ相場で株価は下落。単純にPERが倍になった計算です。(4/7時点 3.32) 長い目で見れば適正な株価に上がってくれると期待します。
各国の株価は回復基調ですが、実経済はメタメタです。つまみ喰い程度にとどめつつ、積み立てのように少しは買い続けていく方針です。
◆今日の一枚
九龍側のスターフェリー近くにある尖沙咀鐘楼、結構高いです。