株の含み損と新型ウイルス徒然

◆株の含み損への向き合い方

 

3/9~13の週は、ハンセン指数が▲8.1%下落、私のポートフォリオも手痛いマイナスを喰らっています。含み損率が▲19.6%で目も当てられません。

部下の Cちゃんもかなりの損を抱えているようで「もう株価は見ないです...」「Don't ask me about that.」と言っています。(まあ、元気そうですが)

 

ここからは自分を慰めるために、現状を落ち着いて書き留めます。

 

-生活には何の支障もない

・日本には2年間の生活防衛資金があり、今後も増えていく予定です。嵩む食費も高い塾代もこれから大きくなりそうな学費も留学費用も問題なく賄えます。

・香港の所持金をフルインベストメントしており、評価損には参りますが、信用取引をしている訳ではないので、まだまだ手元に残っています。キャッシュフローも問題ありません。それなりの給料があるので、無駄遣いをしなければ 2/3は手元に残ります。(毎月我慢できずに株を買ってしまうので、3週間くらいはカツカツですが...)

 

-売らなければいい

・個人投資家の強みは長期保有にあると思います。その企業が将来的に今よりよくなる、と信じられるのであれば、売らずに持っておけば損失は確定しません。

こうした幾分頑固な考え方は、損失を拡大する要因にもなりそうです。そこは銘柄ごとに悩みながら対応を考えます。

また、持っている銘柄は7割が高配当株ですので、寝かしていてもお金が入ってくるのは安心材料です。この辺りは JTを持っている方の心境と似たものがあるかもしれません。

長い目で見れば、今回のウイルス禍は落ち着きますし、いいことが続けばまた株価も上がるでしょう。特に香港は昨年から逆風に継ぐ逆風ですので、これらが払底されれば世界が一変すると期待します。

 

 

◆新型コロナウイルスについて

 

香港のウイルス状況ですが、毎日数人の感染者が増加する傾向に変化はありません。

3/15時点で

 総患者数 145人

  治療中   57人

  快癒       84人

  死亡       4人

落ち着いた状況です。SARSの経験からよく手を洗いますし、マスクもしており全般に意識が高いように感じます。

日本も 毎日数十人の増加と、欧米・イランと比べると持ちこたえています。

中国は完全に収束に向かっており、韓国も一時期の危機からは脱しつつあるようです。

 

各国の対策を見ると、政治体制や医療制度の充実度の違いが見えて興味深いです。特に印象的なのは、英国のジョンソン首相の演説でした。

これから感染が広がるにつれ、みなさん、国民のみなさんに正直に伝えねばならない、これから実に多くの家族が身内・親友を失うことになるのです。

1)新たに発症した持続する咳や発熱がある場合は、7日間自宅隔離。病院に行くな。

2)スポーツ試合のような公的イベントの禁止は考慮中だが、流行拡大を防ぐ効果はほとんどないという科学者からのアドバイスをうけている。学校もまだ今は閉鎖しない。これらのいずれも科学的見地から適切な時期を検討する。

3)高齢者を守る必要があり、多くのひとを動員しなければならなくなるが、高齢者を助けるために政府ができることをすべてする。

 

これにより「集団免疫*」を手に入れ、ウイルスの流行を恒久的に抑えるという施策です。

 * 罹患して軽症で済んだ人が人口の 60%に達すれば、その人達の免疫がバリアとなって流行を抑えることが可能、という考え方。

 

日本は、集団クラスターを各個撃破しながら、大規模イベントをの自粛によって集団クラスターの発生を防いで流行を抑えようとしているようです。

一方、必ずしも検査を徹底しないのは

・検査による医療リソースの浪費防止

に加えて

・免疫保持者の増加促進

も視野に入れているのでは?と想像します。英国と同じ作戦ですね。

 

個人的には、現在の日本の施策は相当うまく行っていると思っています。

専門家会議には、C型肝炎ワクチンの開発につながる研究に成功した脇田隆字先生、ポリオ根絶という大きな業績を残した尾身茂先生を筆頭に、感染症に関する世界最高峰の方々が参加されています。連日テレビに出演する時間のある専門家(?)達とは圧倒的にレベルが違います。こうした先生方のお陰で、日本の安全が保たれています。

 

世界の各国もお互いの有効策を取り入れて行くでしょうから、きっと事態は好転して行くことでしょう。その先陣を日本が切れれば誇らしいですね。