さえない大企業の仕事

日系の海外会社で働いていると、日本の本社からいろんな指示が来ます。

内容はつまらないものが多く、自分の会社のレベルの低さにがっかりすることが多いです。

最近ですと、こんな指示が来ました。駐在員の気持ちでご覧下さい。

 

20年度は新型コロナウイルスの影響で業績の悪化が見込まれます。しかし来年度こそ利益予算を達成しなくてはなりません。各社におかれましては、固定費削減プランを策定し、添付の様式にてご提出下さい。

 提出期限:一週間後

今後、確実に達成するよう毎月フォローして参ります。

 

 一週間かそこらで、ウイルス禍を乗り越えられるような固定費削減案ができるのでしょうか?個々の拠点で思いつくような案では不可能でしょう。チリを集めるようなやり方で採算がよくなると考えていることが悲しい。

そもそも予算を作ったのはつい最近です。無駄な経費を織り込んで予算を作っている訳ではありません。簡単にいい案ができたとしたら、逆に元々の予算の組み方に問題があるように思います。

 

どんな会議でこのような愚策が検討され、展開されているのかは分かりませんが、こうしたカスのような指示を受けると心底ガッカリしますし、会社の未来も暗いんだなと考えてしまいます。これで本当に業績がよくなると考えている人が上層部にいるなら、即刻退場して頂きたい。(若い人なら優しく教えてあげます)

 

とりあえず、この指示に対しては期限中に回答しません。何度も督促してくるようであれば、適当に記入して提出します。本当の意味で会社のためにならない仕事には、やる気は出ませんし出しません。はぁ...

 

この他には、こんな無駄な仕事もあります。

毎月上旬に、年度の業績見通しをシステムに登録しています。

ある事業部はシステム登録前の数字を一日前に知りたいので、全社にシステム入力前の数字をエクセルで収集します。提出する側は、同じ数字をエクセルにもシステムにも登録するので完全に二度手間です。

こちらは月初の締めで忙しいので、このエクセル資料の提出は後回しにし勝ちです。そうすると催促のメールが来ます。

 

そもそも一日待てばわかる数字を見て、何の意味があるのかがわかりません。

二度手間は完全に無駄です。督促のメールを打ってる人のその作業も無駄です。

こうした仕事を真面目に必要と思ってやっている人は、どんなことを考えて生きているのだろう?おそらく偉い人がやるように指示をしてるのだろうけど、会社の将来に疑問しか感じない...

 

こうした仕事は枚挙にいとまがありませんが、その都度ため息をつきながら最小の労力で合格最低点を取りにいっています。私は本来仕事が好きで、会社や組織の役に立つ仕事なら喜んで全力を出すのですが...。大企業ゆえに、無駄な部署や仕事をよく分かっていない人が少なからずいるのでしょう。これも大企業病の一面なのかもしれません。

 

さえない大企業がやり勝ちな無駄仕事を紹介してみました。

 

◆今日の一枚

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