人事・総務を担当しているので、社員の労働環境には強い関心を払っています。
ここ1年で実施した改善策は、
・事務所移転
地方から都会へ引越ししました。地方では通勤や出張が不便です。我々は販売会社なので、アクセスのいい場所からフットワーク軽く動けないといけません。また採用のときの応募者の数にも影響します。社員の質が会社の質ですから、多くの応募を確保することは大事です。
・有給休暇日数の増加
有給を一人当たり1~2日増やしました。誕生日休暇も作りました。
香港人は休暇が大好きで(誰でもか)有給休暇は100%消化します。そしてすぐに日本に旅行に行きます。(年間のべ200万人が訪日します。香港人の約30%です)とても喜んでいました。
香港の祝日は年間約13日で、世界的には多い方です。一方、有給休暇の日数が少ない(9~15日)ので、合わせると世界的にはそこそこの休暇日数です。
日本は祝日が世界で最も多い国の一つですが、有給消化率が低い(約50%)ため、年間休暇は香港と同じくらいです。
次にやりたいのは、「勤務時間の短縮」です。
現在、8.75時間労働(昼休み 1時間含む)なのを、少なくとも30分は短くしたいです。でもいきなり30分短くすると年間労働時間で115時間もの短縮になるので、15分で刻もうかと考えています。
調べてみると、香港人の労働時間は世界的にも長いようです。
労働時間 香港には標準労働時間についての法律がありません。 2016年の報告によると、平均的な週労働時間は50.1時間で、世界の71都市の中で最多でした1。
今の時代は、
・長時間働いて成果を出す時代ではない。
そんなに簡単な仕事はオフィスにはありません。
・そもそも香港人は要領がよく仕事が速い。
日本人とは時間の感覚が違います。めちゃめちゃ速いです。ラフですが高速で終わらせます。
・成果に至るまでのやり方は社員に任せた方がよい。
会社にいる必要すらありません。
日本にいたときから、日本的な働き方が好きではありませんでした。
・深夜残業や休日出勤を自虐気味にアピールする人
・それを評価する管理職
・やたら行われる会議
・それにやたら出てきて何も話さない人
・稟議書に押される山のような判子
・それがどこかの部署で行方知れずになって探している時間
全部無駄です。1円も儲かりません。(話が逸れました)
働く人も評価する人も、成果にフォーカスできるように、それ以外の制約を外したい。それが本当の意味での労働環境の改善だと考えています。
あと何年駐在するかは分かりません。世界の進んだ会社の事例を勉強して、できるところはうちの会社に取り入れて行きたいですね。
◆今日の一枚
ヴィルヘルム・ハンマースホイ「背を向けた若い女性のいる室内」
すん...とした絵で有名な方です。