最近の香港市場・衆院選について

10月18-22日の週に急回復する香港市場を見て「恒例の年末~旧正月ラリー来た!」と気分も上々でしたが、そうはうまく行かずに不調が継続しています。

今日(11/4)ようやく下げが止まりましたが、これからもすっきりしない相場が続くのでしょうか。(メンタル...)

ここ3ヶ月のハンセン指数

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10/22【購入】トラッカーズファンド(2800) @26.8

個別銘柄はちょっと疲れたのでハンセン指数ETFを買ってみました。春節に向けての上昇狙いです。(必ずその時期に上がる訳でもないですが)配当の権利落ち日も近く小遣い稼ぎもと思ったら一瞬で配当金以上の含み損に。世の中甘くありません。

とはいえ歴史ある指数なので気楽に持てるのがいいところです。

 

持ち株でここ最近心配な値動きなのが

・無錫薬明康徳 / WUXI APPTEC (2359)

・中国中信 / CITIC (0267)

無錫薬明は新型コロナの経口薬が英国で承認されたからでしょうか?薬明生物科技と足並みを揃えて下落中です。業績は一切問題なく、むしろ市場予想を超えているのでモメンタムだけの問題だと思っています。(多分)

CITICは、GSがレーティングと目標株価を下げたことで急落中です。まあまた戻すでしょう。21年度の純利益は1兆1千億超えが見込まれて絶好調ですが、予想PERは 2.99と超絶人気がありません。中国・香港市場での金融・コングロマリットセクターはこんなもんです。

 

香港の持ち株でまともに働いているは

・Global X ETF EV & Battery (2845)

・Global X ETF Clean Energy (2809)

くらいです。EV ETFは、主力銘柄のBYDが香港でのテスラ扱いのようで助かります。

クリエネは風力発電銘柄の恩恵を受けています。

一方、信義光能 (0968) は、太陽光電池材料が米国税関で差し押さえられて急落してしまいました。中国政府に支援される分野は米国政府から嫌がらせを受けて、トラップが幾重にも張り巡らされているようです。これが個別銘柄がほぼ無理ゲーに感じる由縁です。

 

衆院選は与党の勝利で終わって負けた野党、特に立憲民主党は枝野党首が辞任に追い込まれたりと何やら追い込まれています。

同じ野党でも維新の会や国民民主党は議席が伸びたため勢いを感じます。(玉木さんの表情がめちゃ明るい)

立憲民主党の新型コロナ対策はかなり酷かったので当然の結果と感じています。政府の逆張りをしてPCR検査万能説に凝り固まり、ワクチン政策に対してもいちゃもんばかりつけていた記憶があります。(ブレーンが上昌広という時点で...)

 

ただ、実際の投票数を見ると印象が変わります。

(比例)

・自民党 35.2%

・立憲民主党 20.3%

・維新の会 14.2%

・公明党 12.6%

・共産党 7.4%

・国民民主党 4.6%

・れいわ新鮮組 3.9%

・社民党 1.8%

(%は有効投票数が分母)

 

「政権交代」と大きく出たので責任問題になってますが、あのダメなコロナ対策やダメダメ言うだけのパフォーマンスで 20%を超える支持を集めるってどうなの!?と個人的には思いますが、根強い人気がありますね。

なお2017年の衆院選挙でも立憲民主は19.9%の得票を集めています。(希望の党を含まず)

 

雑に分析すると、今回の選挙は2017年の「希望の党」票(17%)を獲得する戦いで、結果は

・自民党 +2%

・維新  +8%

・国民  +5%

・れいわ +4%

だったということですかね。自民党へは余程の事がなければ30-35%の人が投票するので公明党の12%を合わせると二度と政権交代はしなさそうです。今の20-30代はアベノミクスで穏当に就職できた人が多いです。上の世代の苦労も知っているので、その恩はまだしばらく忘れないでしょう。(民主党政権のことも...)

立憲民主党は、欲を出さなければ昭和の社会党のように野党第一党は安泰に見えますが、党首も変わるので周りの野党を巻き込んでごたごたしそうです。

 

建設的で頼りになる野党の誕生は多くの国民が望んでいるところですので、そうした政党が育つきっかけになれば今回の選挙は意義があったものになるでしょう。そうなりますように。

 

明日もいい一日になりますように。