海外駐在員として働いてみて~生活編~

海外駐在員として、会社での振る舞いについてまとめたのが下のページになります。

 

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今回は◆生活編◆について書いていきます。

 

1. その土地の文化を尊重する

 日本の価値観を正しいものとして、そこから欠けている部分ばかりを気にする人も少なくないですが、そういう人はあまり楽しくなさそうに暮らしています。

あまり細かい事を気にせず、違う国なのだから暮らしのルールが違って当たり前と鷹揚に構えたいです。

香港ですと、分かり易いところでは

・店員が笑わない、かつ、よく座って何かを食べている

・道を歩いていると空からエアコンの水が落ちてくる

・電車は降りる人が降りる前に乗り込む

・電車の中で携帯で話す(地声で)

・時間を守らない

 

でも見方を変えると、

・店員が感情労働を強いられていない。むしろ日本の店員は過剰に丁寧で可哀想

・エアコンの水が落ちてきても大したことはない

・電車は乗り込まれる前に降りれば問題なし

・電車の中で自分も気兼ねなく携帯で話せる

・時間に厳しくなくても人並み

 

香港人はマイペースで、あまり他人のことを見てないんですね。女性はかなりの割合でノーメイクですし。

こういう気楽さが気に入って、快適に香港で暮らす日本人は多いです。そうした人の口癖は「日本は厳しいから緊張する」「日本に帰るのが怖い」になります。(笑)

 

2. 会社以外のネットワークに入る

付き合う人が会社の人だけだと息が詰まります。家族と一緒ですと、そこで仕事を忘れられるので問題ないですが、単身の場合はリフレッシュ法を意識して作る必要があります。

幸い香港には様々な集まりがあります。

私はハイキングサークルに入っていて、毎週末のハイキング(参加自由)と時折催されるBBQ、 帰国者の送別会、クリスマスパーティがあります。気分転換はもちろん、知り合いの輪が広がります。海外で暮らす人は起伏のある人生であることが多いので、話を聞くだけで刺激的です。日本人に限らず、香港人、中国人、韓国人の方とも交流ができています。中国人の会計士さんに紹介されて入ったサークルですが、かなりラッキーでした。

他にも、語学クラス、スポーツ、趣味、卒業校、出身地、年代など、様々なグループがあります。特に香港ではソフトボールが盛んで、リーグ戦はタウン誌に掲載されるほどです。

海外ですと、日本では付き合うことのできない人と交流できます。この貴重な時期をぜひ活かして行きたいです。

 

3. 節約する

ほとんどの駐在員の手当ては手厚いです。

日本・現地の双方で給料が出ます。現地の家賃、税金は会社負担です。家族帯同ですと、学校代も出ます。

急に収入が増えると気が大きくなって、お金使いが荒くなる人が多いです。私も赴任して1年くらいはそんな状態で、スマホのゲーム(パワプロ)にバンバン課金していました。

でも夢のような期間は有限です。この間にせっせとお金を貯めれば、老後の2000万円などまったく心配なくなるボーナス期間です。海外で浮かれてしまう気持ちをぐっと抑えて、節約に励みましょう。(私も課金を止めて、毎日弁当持参で会社に行ってます)

 

4. 女性トラブルを起こさない(男性向け)

香港ではあまり聞かないですが、中国の女性トラブルの話はよく聞きます。

ある話では、

・日本人駐在員が、飲み屋のお姉さんを月数万元で愛人契約していた。

・お姉さんが結婚する事になり、駐在員は契約終了だと思った。

・お姉さんは、ばらされたくなければこれからもお金を払え、と要求した。

その駐在員は会社を辞めて日本に逃げ帰ったそうです。

この愛人契約から”ゆすり”までの流れは、本当にお決まりです。自分で処理できるなら口を挟むつもりはありませんが、そうでないなら危ない橋を渡らない方がいいでしょう。(常識で考えて、日本人のおじさんがモテる訳はないのですが、判断を狂わすほど寂しい人が多いのかもしれません)

香港で愛人の話はそこまで聞きませんが、スナックのお姉さんに嵌る人は結構います。一回行くだけで1.5~2万円かかりますし、一緒に帰るとなるともっとです。節約の話になってきましたが、とにかく男性駐在員は女性関係に注意が必要です。

 

5. 健康第一

四の五の書きましたが、結局は健康以上に大切なものはありません。ちょっとした風邪でもすぐに病院に行きましょう。調子が悪いのに無理をしてはいけません。ゆっくり休みましょう。海外では仕事の責任が重く、かつ孤独です。不幸な話はいくらでもあります。

・帰任数日前に心筋梗塞で亡くなった事例

・誰にも理由が分からないのに自ら命を絶った事例

 

海外の医療サービス会社の担当者さん曰く、最も多く対応するのが遺体を日本に戻すケースだそうです。赴任前の予防接種、赴任中の健康診断、日頃から心身のバランスを整えて、でも厳しいと感じたら早くSOSを出す。

とにかく、自分は自分で守る意識を徹底して持ちたいです。

 

 

最後は湿っぽくなりましたが、多くの駐在員は毎日を謳歌しています。

日本で働いている方は、いつか海外で働くことを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

海外で働いている方は、身体に気をつけて頑張りましょう。

 

今日の一枚

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明日(25日)からカンボジアへ行ってきます。両替と言えばチョンキン・マンション。