泣かれておろおろ

どうでもいい話ですが私はかれこれ30年以上泣いたことがありません。

この間、可愛がってもらった祖父が亡くなり、受験に失敗し、インターハイには行けず、結婚し、子供が二人生まれたりしたのですが、涙と無縁の人生です。一回妻に「もう一生泣かないかもなー」「私が死んでも?」「かもなー」「最低!ふざけんな!」となったことがあり、以後妻との会話がこのパターンになりかけたら警戒度を上げています。(油断ならん)

そんな人間なので、今日電話の向こうで部下Cちゃんが突然泣き出したのには相当慌てました。

Cちゃんもあまり泣かない冷静なキャラですが、人生の大きなイベントが複数起きていて心身ともに弱っています。一つは1年半ぶりにアマさん(住み込みの家政婦さん)との同居が始まって家でリラックスできなくなり、ストレスで不眠と心臓に痛みが出てしまいました。こちらは病院に行って少し良くなったようです。

もう一つはお姉さんの渡英が急に決まったことです。いつか行く、とは聞いていたそうですが、先週急に翌週(つまり今週)のフライトに決まったと言われたそうです。この話題になってしばらくしたら急にCちゃんが黙ってしまって、その後泣いてしまいました。こちらはおろおろしながら「いつでも会えるよ」「香港も規制が緩和されたから向こうからも来やすいよ」「とりあえず大丈夫だよ」と論理性無視でひたすら慰めました。この話題を初めに振ったには私なので本当に悪いことをしました。。。泣きながら次にCちゃんが声を振り絞り、「、、、午後に、、銀行送金ありますから、、」次の話題に行ってました。とにかく会社でこの話題は止めましょう、となりました。

 

駐在員で集まる機会があると一度は社員の移民が話題になります。2021年には人口の1.6%に当たる11万3千人が移住のために香港を後にしています。日本の人口だと200万人が居なくなった計算です。長野県とか札幌市の人口が1年で消失したと考えればインパクトの大きさが分かります。(とはいえ香港人は元々移民してきた人が多く、定住へのこだわりが日本人より低いので一概に比べられませんが)

移住先はイギリスを多く聞きます。行って仕事がある訳でもなく、広東語の先生の友達は香港で教師をしていましたが、向こうでは清掃の仕事をしているそうです。(本人は満足しているとのこと)

台湾に移住した人の多くは移住するも一定期間後にPR(永久居留権)が認可されず、香港に戻るか他の国に再度移住することもあるようです。その国への貢献度が低いと見做されるとその国に定住することはできず、現実は厳しいです。

世界に冠たる自己肯定感低め国民の日本人ですが、日本に生まれた時点で国ガチャ優勝だと思っています。(ロシアに目を向けるまでもなく)

 

香港の入境規制が9/26から大幅に緩和され、多くの香港人が日本に殺到すると思いますがどうぞよろしくお願いします。(お願いします)