会社では、その人が無能になるポストに就くまで昇進するので、無能な管理職で溢れている、という説があります。
こちらの会社では、日本で主任クラスの人が赴任と同時に管理職になることが多いです。突然、国籍の違う部下を持つことになります。それまで培った社会人としての様々な能力が試されます。
以前、海外赴任してみて感じたことを纏めたのが下の記事です。
ここで書いた内容は、海外で働くことに特化したものです。前提として社会人としての仕事力全般は、入社した時点から伸ばしていく必要があります。
日本で若手の人によく「若い間に、若くなくなっても戦える能力を身に付けた方がいいよ」と言っていました。年相応の能力がないと辛くなるという意味では、若い人に限った話ではなく、どの世代になっても言えることです。
若手としては、
- 言われたことを正しく早くできる
- 自分で工夫できる
- 社会人としてのコミュニケーションが取れる
といった基本能力から、
- 自分で課題を見つけて解決方法を考えられる
- 企画を提案できる
- プレゼン、会議の進行ができる
こうしたことも出来るようになり、
- グループリーダーとしてチームのまとめ役になる
- 後輩や新人の成長を助ける
- 上司の頼りになる存在になる
というプロセスを経て管理職になって行きます。
難易度が上がっていきますので、どこかで不得意分野が重なってしまって克服できずにキャリアが終わるかもしれません。
その頃にはいい年齢になっているので、若手から陰で「給料高いくせに使えねーなー」と揶揄されたり「〇〇さんはあそこが弱いよねー」と論評されたりることでしょう。(私もどうせ言われてます、笑。まあ明日は我が身ですけどね)
とにかく、年相応の仕事ができるよう日々精進しないといけません。
こちらの会社でも、駐在員が仕事で苦労している姿をよく見ますが、その人の不得意な面が見えてきます。(自分のことは見えませんが他人のことはよく見える)
アドバイスすることもありますが、最終的には本人が乗り越えるしかありません。駐在員は部署のヘッドなので頼れる人が限られており、ハマると抜け出すのは難しいですし、精神的にかなり追い込まれます。
乗り越えられれば大きく成長できるので、いい機会なのですが。
とにかく、年相応の仕事ができるよう日々精進しないといけません。