まず香港株式市場。
こちらは「新型コロナウイルスの影響は見切った!」と言わんばかりに相場は回復基調です。今日は、
・前日の米国市場の高騰
・中国政府による米国製品への関税引き下げ
もあり、前日比 +2.64%と高騰しました。
私の含み損も ▲6.6%、▲30万円と一時の2/3に縮小しています。
株価の底は1月31日でしたので、給料日に購入した今のところいいタイミングでした。
ただ、本当にこのままウイルスの影響は限定的と切り捨ててしまっていいのでしょうか。
マーケット的にはウイルスの影響は一過性のもので、治療法が確立して通常の医療体制で吸収できれば、できる目処がつけば、株価は元に戻ります。2003-04年のSARSがそのような相場でした。
今回のウイルスは感染率は高そうですがSARSほどの致死率ではないので、先々に事態が治まることを見越しているのかもしれません。実際治まるのでしょう。
ただ、実体経済への打撃はかなり大きいです。
中国の春節休暇は 2月2日で終わる予定でしたが、政府の意向で2月9日まで延長されています。昨日今日と、この休みを17日までさらに一週間延長する地域が徐々に出てきました。
アップルや小米の関連工場が10日から稼動することを発表していますが、これもどうなるか分かりません。
新型肺炎の患者数はまだピークが来たようには見えません。
・このまま稼動させれば加速度的に患者数が増加
・もう1週間休みにすれば、国としての稼動がほぼ1ヶ月止まり経済へ大打撃
どちらも茨の道です。急速に開発を進めているであろうワクチンや抗生剤が出現するまでなかなか事態は収束しないように思います。
株価がこれからも上昇一辺倒とは到底思えないのです。
◆
香港も混乱の極みです。
・8日0時より中国大陸からの入境者を強制的に14日間隔離。
隔離施設は未定。候補地では反対デモや放火が発生。
・イミグレを空港、深せん湾、港珠澳大橋のみとし、他はすべて閉鎖。
完全封鎖を求めて医療関係者が数千人ストライキ中...
・学校は3月1日まで休み
・公務員はできるだけ自宅勤務、民間企業もできるだけ実施のこと
・マスクが売っていない
先週土曜、60枚 980HKD(14,000円)で売っていました。
今日、50枚 450HKD(6,300円)で売ってました。供給が追いついてきた?
・ティッシュ、トイレットペーペーが売っていない
2月5日に中国からの輸送トラック運転手も隔離されるので品切れになると
噂があり、一部の庶民が買占め。オイルショックみたいです。
大陸から入ってくるのはこの他にもいっぱいありますが。。。謎です。
・レストランはがらがら、ショップもがらがらで投売り状態
観光客はほぼ居らず、香港人も家に篭っているので街はがらがらです。
・セミナーなどイベントは相次いで中止
疑心暗鬼なので人の集まる行事はほぼ中止です。
どうにも気が滅入ります。
その中で総務として「ウイルスの情報収集」「備品を用意」「社員の出勤方針について悩」んだり、人事として採用の面接をしたりしてぐったりです。はぁ...まあいい経験はしていますが。
何でもないようなことが
幸せだったと思う
何でもない夜のこと
二度とは戻れない夜
早く平和に戻りますように。
◆今日の数枚
朝からマスクかティッシュ、トイレットペーパーに並ぶ人達。通勤途中に撮影。