給料を決める

新型コロナウイルスで揺れる中、今週から中国の工場や会社が一部動き始めました。

深セン、広州エリアは週末まで政府への提出書類を追加・訂正で求められて、パスした会社だけが稼動できたようです。知人の会社は稼動延期になりました。

当社のグループ会社は幸い再稼動できたものの、社員が半分程度しか集まらない状況で、駐在員とスタッフの苦労が忍ばれます。3.11直後の東日本のような非常事態なんだと思うと、当時のヒリヒリ感を思い出します。

 

香港側は、お客さんの動向確認や納期調整などで営業部門がわたわたしています。

在宅勤務にしている会社も多いですが、あの様子を見ていると職場で対面で仕事をした方がいいように感じます。職種によって向き不向きがあるのでしょう。

 

企業活動が再開されるに従って、どれくらい患者数が増えるか、医療体制がそれを吸収できるかがポイントだと思います。患者数を常にこのサイトでチェックする日々です。

◆香港

新型冠狀病毒感染-香港最新情況

◆全国

全国新冠肺炎疫情实时动态 - 丁香园·丁香医生

 

そんな最中、4月からの給与更改を控えてローカルスタッフの来年の給与を決めていました。

 

◆給与の決め方

各人の評価はすでに集まっているので、それに昇給率をひもつけて算出します。

この結果が、それぞれの役職に決められている給与範囲に収まっていれば計算終了。

上限を超えてしまうと、その人の役職、評価に応じてどの程度上限を超えてることを認めるか、係数を使って計算します。

その人の評価が高くて、元の給料が低い役職ですと、上限突破をそれなりに認めます。

逆の場合は上限を超えることはありません。

 

なお、香港人の給料は毎年結構上がります。毎年インフレするので、給料を上げないと減給したことになるためです。(それでも日本人の給料の上がらなさを考えると羨ましいです。私の給料...)

 

給与更改のルールは元からあった訳ではなく、過去2年 ”鉛筆をなめて" 感覚で決めていたものを今回からルール化、明文化しました。これで私がいつ帰任しても、同じ基準で算出することができます。改善するにしても、明文化されているものをベースにした方が容易でいいでしょう。

 

駐在生活も後半戦に入ってますので、仕事の明文化、マニュアル作成、システム化(脱エクセル、データベース化)を進めたいです。私の仕事の価値は、私が離任してから決まるのだと思います。

 

スタッフの給与は、高い成果を出している人、会社にとって大事な人に対してしっかり払うようにしています。日系ではかなり給料が上がる会社です。

前任者は給与を上げることに厳しく、驚くほど少額の昇給で毎年を乗り切っていました。部下のCちゃんは、マネージャに昇格したときに提示された給料がほとんど上がっておらず、一回辞表を出したそうです。(なのでCちゃんは前任を呼び捨て笑)

こうした制度では、会社にとって大事な人に対してポジティブなメッセージを送ることができません。香港人はお金にシビアです。なので、私になってから方針を180度変えました。

 

一方、会社のレベルに達しない人には処遇としては冷たくなります。ときにはクビにすることもあります。(香港では日本と違い、社員を簡単にクビにできます)

可哀想に思うこともありますが、ミスマッチを続ける方がお互いにとって不幸ですので、仕方ないものと割り切っています。

 

人事については素人ですが、「こんな会社で働きたいな」と思える制度に近づいてきた気がします。まだまだアイディアはあるので、どんどんいい会社にしていきたいです。

 

◆今日の一枚

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ビリーアイリッシュとベビーメタル