持ち家と賃貸どちらが得か?という問いはよく見かけます。
マネーリテラシー系の youtube を見ると結論としては
・持ち家が売却時に値崩れしていないなら持ち家の方が得
・現実的に値崩れしない不動産はほとんどないので賃貸が得
・家は子育てが終わって資産形成ができた頃に買えばよい
という感じです。特に、ハウスメーカーの新築はぼったくりなので資産を形成したいなら必ず避けるべし!という論調です。
◆家を購入した経緯
私は、ハウスメーカーで間取りから相談しながら新築を建てました。
その頃は、投資や運用という発想がありませんでした。家は、子供が大きくなってきたことや、会社からの住宅補助が切れる年齢が近づいていたので、そろそろ欲しいなとぼんやり考えている状態でした。
「学区を変わりたくない」という娘のリクエストと、当時住んでいた地域が便利で気に入っていたので、賃貸で住んでいたエリアで探していた中で、ある日住宅展示場に訪れたところ、あれよあれよと初めに入ったメーカーで購入することになりました。
プロの営業さんってすごいですね。まあ私も妻も納得して購入したのですが。
お金に話に特化すると、購入額と支払い方法はこんな感じです。
【購入額】 5,500万円(土地 2,100、建物 3,400)
【支払方法】自己資金 1,500万円、銀行ローン 4,000万円
銀行ローンは、
・10年固定 2,000万円 1.05% (30年)
・変動金利 2,000万円 0.725% (30年)
金利は昔と比べると低いですが、今と比べると高いですね。マイナス金利が導入される前年の金利ですから仕方ありません。
購入当時は、借金が初めてかつ大金でしたので、かなり怖がりながら決めました。
◆購入後の考察
お金のことだけを考えると、世に言われているように新築戸建てはあまりいい選択肢ではないように思います。
土地はさておき、建物は購入直後から値下がりが始まります。また、メンテナンス費用も定期的に発生します。現時点の知識があると、今の家は買わなかったかもしれません。
ただ、購入後の感想としては、4年経った今でも大満足です。
間取りも機能的で気が利いていて、収納も豊富、エネファームがあるので電気代も安く冬は床暖房が快適です。
嫁は今でもキッチンの昨日や部屋の壁紙を取り上げては「いーわー。いーわー」(嫁は関西人)と悦に入っています。子供二人はどちらも家で大暴れしてうるさいのですが、戸建てなので気兼ねすることはありません。
(私は単身赴任中ですので普段家に住めませんが...)
マネーリテラシー的には落第だと思いますが、後悔はしていないんですよね。
では反省点がないかといえば、そうでもありません。今購入するなら次を検討します。
・割安な建売物件
建売ですとハウスメーカーよりも 3割は安いです。1,500万円浮きます!
・住宅ローンをもっと借りる
今なら 35年間で5,000万円で借りたいです。住宅ローン金利ほど安いものは
ありません。ここで手持ちの現金を確保して、投資に向けることで金融資産
を殖やした方がいいと思います。
また住宅ローンは借り手の私が死んだり特約にある病気になるとチャラです。
長く借りておいて、もしもの時には「不幸中の幸い」としておくのもいいのでは
ないでしょうか?繰り上げ返済は一切必要ないと思います。
住宅ローンの注意点としては、売却してローンが残る状態は避けることが言われています。手持ちで相当な現金があるならいいですが、
→もしもの際に家を売ってローンを返し切れない、
→返せたとしても生活資金がない
これが最悪のシナリオなので、こうならずに買ってわくわくする物件が買えれば、それは大成功なんじゃないかな、と思います。
◆購入後の財務状況
購入に親からの支援は求めていなかったので、2,000万円以上あった貯金は500万円程度になってしまいました。その後、貯金に励むもペースはぼちぼちでした。
香港駐在となった後は年収が一気に1.5倍に増え、貯金、金融資産も倍速で増加中です。今年中には購入前のレベルに戻りそうです。(海外赴任様々です)
マネーリテラシー的には大失敗とも言える新築ハウスメーカー一戸建て購入を、海外駐在の収入で挽回している最中、という状態と言えそうです。
今日の一枚
元旦は香港で一番高い山「大帽山」に登りました。曇りで景色はイマイチです。