鴨脷洲(Ap Lei Chau)へハイキング

1月12日に、いつものサークルで香港島の南西にある『鴨脷洲(Ap Lei Chau)』へ行って来ました。

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この日、私はサークルの幹事です。初参加のおじさん2人と、小学生姉妹とそのお母さんを含め、27人の大所帯で出掛けました。

利東駅を出たところからすぐに山に入れます。ほぼ海抜0メートルからロープを伝って一気に玉桂山頂上196mまで駆け上ります。

登ると南Y島やスタンレー、オーシャンパークといった香港島南側、東シナ海の大海原が臨めて気持ちがいいです。

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 南Y島の火力発電所

このコースは山頂からの下りがお楽しみです。急勾配をロープを伝って下りていきます。

 

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ここで小学生姉妹は急な坂に怖がりながら、ゆっくり下っていました。すると初参加のおじさんが妙に姉妹に絡み出し、延々横でアドバイスを続けます。一歩下る毎に1~3文のペースでずっとアドバイスです。次第に自分のステッキを渡して使わせます。

私や周りのベテランさんは、子供にステッキは逆に使い辛くて危ないと思ってそれとなく助言するのですが、おじさんは譲りません。(子供は身軽なので体幹と両手でバランスを取る方が良さそうなのですが)

もうしばらくすると、おじさんが妹さんの手をつないで(!)下り始めました。さらに「今日は一日パパ(!)になってあげるよ」と言い出しました。そして会話で「パパ」と呼ばれ始めました。(子供は素直で嫌がる素振りはなかったですが、お母さんはちょいちょい引き離したそうでした...)

この後ずっと、妙な擬似親子を無遠慮に続けるおじさんに辟易しつつ(そもそも年齢的にはおじいさん)、監視の意味でも擬似親子と歩き続けました。

 

歩きながら思い出したのは、昔『ダウンタウンのごっつええ感じ』でやっていたコント『トカゲのおっさん』です。広場で遊ぶ浜田少年に父親風を吹かせながら取り入ろうとする松ちゃん扮するトカゲのおっさん。板尾ママと夫婦になることも夢見るも、板尾の情夫蔵野に阻まれる姿を、哀れで滑稽に描いた秀逸のコントでした。

妙に馴れ馴れしく親子に入っていく姿は、まさに『トカゲのおっさん』でした...

 

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島の先端には灯台があります。ここを折り返して来た道を戻るコースです。

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行きで下りた急勾配を登って帰ります。トカゲのおじさんは自身が辛くなり、小学生にも付いて行けなくなりました。ここでサークルの主要メンバーである日本人学校の先生と昔公文で先生をしていた女性が、いい距離感と適切なアドバイスで姉妹を頂上へ導いていました。プロは違いますね。

 

この日は他にも、普通にいい人だった初参加のもう一人のおじさんや自分勝手に行動する香港人の若者、久々に参加した中国人の友人の女性などケアすべき人が多くて大変でした。

打ち上げは利東駅近くのタイ料理屋でしたが、穴場なのか安くて美味しくて良かったです。地元の人で賑わっていました。

 

さくっと山に登って打ち上げでビールを飲んで終わるかと思いきや、刺激的な一日でした。いい経験をしました。

 

今日の一枚

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Admin dept. のみんなで食べました。500HKD(7,000円)もします!