香港では新型コロナウイルスへの対応として、3/29より14日間、新しい施策が取られます。
- 公衆の場での4人を超える集会禁止(職場、政府、冠婚葬祭除く)
- ゲームセンター、サウナ、ジム、劇場、パーティールーム、アイススケートリンク等の施設を閉鎖。
- レストラン、バー、喫茶店等飲食店は以下の規制。
・席の使用は店の50%まで。
・テーブルの間隔は最低1.5m以上空ける。
・1テーブル4人を超える利用不可。
・客は食事中以外はマスクを着用。
・店は客を体温検査実施。
・店は消毒液を提供。
香港ではここ10日ほど、海外からの流入者を中心に患者数が増えてきています。
それを受けての対策強化となります。
患者数 560人は、1万人中0.75人になります。
日本は1万人中0.14人ですので、人数の印象よりも高い比率になります。ウイルスを抑え込めるか、ここが勝負所でしょう。
一方、死者はまだ4人です。
理由は分かりませんが、そもそも香港は平均寿命が世界一です。
会社のスタッフや学校の先生との会話でも、よく健康の話題が出てきます。朝晩に広場で太極拳をしているのもよく見ますし、漢方によって体の調子を整える習慣も根付いています。
世界最高峰の医療レベルとSARSで培ったノウハウ、高温多湿な気候*1も相まって、ウイルス禍にうまく立ち回っているように思います。加えて昨日引用したBCGも接種しています。(有効性は検証中ですが)
香港ですと、上に書いた施策を強制力を持って実行できるのが強いです。
日本では法的にあくまでも自粛の要請までしかできないようで、指示が徹底されずにずるずるとこの状況が続きそうです。
中国まで極端なことをしなくても、強制力の伴う集会の禁止や飲食店の閉店を補償とセットで実施できれば一か月程度でかなり終息に向かうと思うのですが、見ていて歯がゆいです。
今回の一件が終わった後に、そうした法整備が進むでしょう。
私が毎週参加しているハイキングも、四人を超える集会になりますのでしばらく中止になりました。一人でどこかに登ろうかとも思いましたが、香港政府の施策を尊重し、外出を自粛することにします。
ウイルスは政府や医療従事者が止めるものではなく、一人一人の行動で抑えていくものです。少しでも貢献できればと思います。
◆今日の一枚
HSBCモバイルアプリにいつもいる女子。
*1:3/27の最低気温21℃ 最高気温 26℃、湿度93%