株式市場のサイクルは下のように言われています。
①金融相場による上昇(金融緩和策による景気刺激策)
②業績相場による上昇(好景気による企業業績好調)
③逆金融相場による下落(インフレ・バブル抑止のための政策金利上昇、金融引き締め)
④逆業績相場による下落(不景気による企業業績不調)
現在、米国市場は③~④にあって、香港市場は①にあると思っています。
2022年に中国・香港市場が「13年ぶり」と言われるほどの下落に陥ったのは、④~①にある中で経済がゼロコロナ政策による打撃を痛烈に受けたからと思います。
下はハンセンテック指数ですが、22年3月の急落は深圳で新型コロナが拡大した影響、10月は全土で拡大と政情不安が始まり出した時期です。(政府への反乱は11月がピーク、12月にゼロコロナ政策解除)
よって、2023年の香港市場のラリーは始まったばかりと思います。まだまだバスは停留所にいます。ここ数日で円高が進んだので、昨年円転した邦貨を香港ドルに換えて突っ込んでもいいかもしれません。
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翻って香港で2021年春節明けから始まった逆金融相場、ハイテクセクターへの政策引き締めを無邪気な楽観論で迎えてしまっていたのは残念なことでした。そもそも当時は「市場のサイクル」という知識もなく、時折目にしたアラートめいた情報を理解する力もありませんでした。結果、結構な損失を出してしまいました。
今ならうまく立ち回れるという自信もありませんが、一周目の敗因をよく認識して二周目はもう少しうまく立ち回りたいです。
ではでは。