米中のIT分断

これまで米中の衝突が顕在化する場面が何度もありましたが、今回の「クリーンネットワーク計画」が一番インパクトが大きく、尾を引くかもしれません。

 

以下の5領域から中国企業を切断・排除する計画です。

  • 通信サービス → ファーウェイ排除
  • アプリストア → 米国アプリストアからTikTok、WeChatを排除
  • スマホアプリ → 中国スマホで米国アプリの使用不可
  • クラウドサービス → アリババ、百度等の中国製クラウドの不使用を推奨
  • 海底ケーブル → 海底ケーブルを介して中国が情報収集、悪用しないよう対処

これから中国市場で売られるスマホはどうなるのでしょう。

ファーウェイ、小米、OPPOといった中国製スマホでは米国製アプリが使えません。

(具体的にどんなアプリで困るかは私には分かりませんが)

一方、iPhoneを使うと、WeChatが使えなくなるという話もあります。WeChatは中国最大の情報インフラですので、これはインパクト大です。

 

詳細がよく分からないので憶測の域を出ませんが、米中のIT分断は進んでいくのでしょう。これが進展すれば、マーケットだけでなく、政治、産業、生活すべてに大きな影響が出てきそうです。

 

【売却】中国太平洋保険 (2601) @23.5

中国の総合保険会社大手です。業界で確固たる地位を占めており、業績は依然として伸長、大きな利益を確保し、配当もしっかり出ています。(利回り 6%超)

ずっと持っていてもいいのですが、株価の動きが鈍いので売却しました。

4か月ほど保有して+7%の収支なので、ぼちぼちの結果でした。

 

この会社は、上海とロンドンにも上場しています。常に上海の株価が香港より30%上回る状態で、これも売却した一因です。この値差を埋める大陸からの投資が見込めないのであれば、大きな値上がりは見込めないと判断しました。

 

【購入】Sunny Optical Tech/舜宇光学科技(2382) @148.4

トランプのWeChat禁止令の出る前日に購入していました。

光学部品メーカーで、携帯や車載のカメラレンズセットを作っています。

もっと安く買える時期はあったので、今さら感が強いですが、この会社の伸び続ける業績は素晴らしいです。

買った途端に猛烈な逆風となってしまいましたが、業績が良ければ問題ないと考えています。米国の中国製スマホ制限や、iPhoneの中国販売が不安視されていますが、トータルのスマホ台数は変わらないので深刻ではない(はず)です。

 

とはいえよほど状況が悪化すれば一旦損切りするかもしれませんが、長期ではまだまだ伸びる楽しみな会社と思います。

 

最近「素晴らしい会社」に投資したい欲が優勢のため、こうした長期で保有できる会社を探して行きたいです。