テレワークの導入

香港で働く会社では、テレワークへの対応が不完全です。

問題点としては、

  • アシスタントさんのパソコンがデスクトップ
  • ファイルサーバーが社外からアクセス不可
  • ペーパーワークが多い

 

こちらでコロナに対して危機感を持ったのが3月中~下旬です。海外から帰国する香港人がウイルスを持ち帰り、域内感染まで発生して数十人/日のペースで患者数が増加しました。

その頃からテレワークへの移行を進め、ようやくあと一歩のところまで来ています。

 

上の問題点については、ペーパーワーク以外の課題は解消しています。

  • 共有ノートパソコンを購入し、VPN経由でのリモートデスクトップを設定
  • ファイルサーバをクラウドサービス(Box)へ移行

 

この他に、就業ルールの見直し、テレワーク事前申請システムの準備(サイボウズ)をしています。

総務のお姉さんを筆頭に、スタッフがよく動いてくれたので、準備を始めてから2か月でスタートできそうです。

 

そうこうしている内に、香港ではすっかりコロナ騒動が落ち着いたので、テレワークの利用日数は 2日/月から始めることにしました。

私の当初の案では5日/月(週1日以上)だったのですが、お姉さまに「多すぎますよ~」止められました。慣れれば増やしていけばいいでしょう。

 

他にも「業務を開始したことを報告するか」について、お姉さまと意見が合いませんでした。テレワークを始めました、というメールを上司と総務に入れる、というものです。

これは、私が「必要なし」と判断して、お姉さまも渋々折れてくれました。

社員を労働時間で管理したいなら、テレワーク制度を導入する意味がありません。

その日に生み出すべき成果の有無を管理すべきで、細かい時間の管理は二の次としたいです。

日本のテレワークツールには、パソコンの履歴をトレースするシステムもあるようで「らしいな」と感じます。そういう管理は、無駄にストレスが掛かって意味がないどころか害悪になると思うのですが...

 

これからウイルス禍の第二波や、デモによって通勤が難しい場面があるかもしれません。なくても、たまに家でリラックスして働くのは精神衛生上にいいでしょう。日本ではこの緊急事態宣言中、テレワークのお陰か自殺者数が20%減ったと聞いています。

 

これまでも、これからも大変な新型コロナですが、これをきっかけに先々まで活かせる仕組みができたなら嬉しいです。

一つ、香港での仕事の思い出ができました