揺れる香港市場

中国で開催されている全人代で、香港に激震が走りました。

 

 

去年のデモに業を煮やした中国政府が、より香港で取れる行動のオプションを増やすのだと思います。

アメリカはこの動きに強く反発していて、ポンペイオ国務長官も「香港の高度な自治の終わりの前兆になり、一国二制度に対するアメリカの判断にも影響する」と声明を出しています。米中の衝突がここでも鮮明になっています。

 

この影響を受けて、5/22の香港市場は▲5.56%と全面安となりました。欧米の投資家が資金を引き揚げたのでしょう。これが一時的なものか、しばらく続くのか、永続的なものなのか、現時点では分かりません。ただ、市場の潮目は変わりました。

先日まで検討していたIPOローンは利用するのを止め、所持金の範囲で申し込むことにしました。不安定な状況で大きなリスクは取れません。

 

好決算からの値上がりを期待して購入したアリババは、いい結果だったにもかかわらず、NY市場で急落しました。アメリカが中国企業をNY市場から締め出せる法案を作り、上院を通過しています。この影響を受けたのかもしれません。

アリババがNYで上場廃止になると何が起こるのか、私には分かりません。香港でも上場しており、私もこちらで株を持っているのですが、これもどうなるのか不明です。アメリカの投資家が、わざわざ香港でアリババ株を購入するとは思えません。代わりに中国からは大きく買われると思います。(現時点で、アリババ株は「相互取引制度」の対象でないため中国から購入できませんが、香港のみの上場となると話は変わります)

 

とにかく、先日購入したアリババ株は、当初の見込みと違ってしまったので、すぐに損切ってしまってもいい気がしています。現金を厚めに戻して、急遽訪れた香港の暴落相場に備えた方がいいのかもしれません。

 

楽して儲かる話はありませんね...